一般ランナーがタイムを下げてしまう不良フォーム6選

2020年7月22日不良フォームについて!

ランニングがブームになり、長らく経ちますが、未だにランニングは人気のスポーツですね!

道具不要で、始めやすいこともあり、 健康増進をきっかけにランニングを始め、マラソンに挑戦される方も多いのでは??

ただ、始めやすいがゆえに、自己流でフォームを確立され、ベスト更新の壁を感じることも…

そこで、私自身が多くの方のランナーの皆様のランニングフォームを指導させて頂いてきた中で、多く見られた、 タイムを下げてしまう「良くないフォーム」について6つ解説していきます!

不良フォーム6選文字

今回解説していく項目として、「6つの不良フォーム」と、不良かどうかの「判断基準」、そのフォームだと「どんなデメリットがあるのか」について!

また、ここで解説したフォームの中で、ご自身に当てはまるものがあれば、それぞれのフォームの改善方法について、別の記事で詳しく解説していきますので、その記事を楽しみにしていてください!

不良フォームって

まず第一に「良くないフォーム」とは?

良くないフォームというのは、力学的に、そのフォームのまま走りだすことで、エネルギーロスが大きくなり「パフォーマンス」を下げてしまったりしてしまうフォームのこと!

例えば、「腰の落ちたフォーム」などといったようなものです。

フォーム不良があるということは、それを改善すれば、大きな伸びしろがあるということ!!

ランニングエコノミーという言葉がランナーの皆さんに広まっていったように、どれだけエネルギーロスを減らして走れるかがランナーにとっては重要ですよね!

正しいフォームで楽に速く走れるようになりましょう!

タイムが落ちるフォーム

➀腰が落ちるフォーム

腰が落ちて背中が丸まったフォーム
腰落ちフォーム

相手のフォームの違和感を感じた場合、大概この表現をしていればランナーの皆さんは納得してしまうんじゃないかと思うほど、認知は高く、表現があいまいな言葉だと思います。

ただ私自身が多くの方のフォームを見たり、色々な方から話を聞いたりする限りは、これからお伝えするポイントだけ見れば判断できます!

見るポイント・判断基準

着地(ミッドサポート)の局面で骨盤が後傾している状態のこと!

右が腰落ちフォーム

右側の画像が腰の落ちたフォームです!

着地の時に骨盤が寝てしまう(後傾)した状態のことを「腰の落ちたフォーム」と言います。

どんなデメリット??

「お尻」や「太もも裏」(股関節)で衝撃吸収ができず「膝」や「ふくらはぎ」への負担が大きくなる

落下する衝撃のエネルギーを吸収して、それで推進力を作るため、股関節で衝撃吸収をできないと、力がうまく作り出せず、「膝前」や「ふくらはぎ」に頼った疲れやすいフォームになってしまう。

➁脚が伸びきってないフォーム

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが非常に多く見られます

筋力が少ない方や女性に多い印象です!

膝が伸びていない

見るポイント・判断基準

見るポイントは蹴り出し(フォロースルー)の局面

右側が不良例

蹴り出し時に股関節・膝・足首がしっかり伸びているかどうかが判断基準です!

この3つの関節がしっかり伸びきることで地面を強く蹴りだせるため前方へ進むエネルギーを作り出せます。

どんなデメリット

ストライドが短くなる

股・膝・足関節の伸びる力が、人間の関節の中で推進力を生み出す適した力となります。

それぞれが伸びないと、地面を強く蹴られないため、高く宙に受けず、落下までの時間が早くなってしまういます。

また、股関節が後ろに伸びきらず、地面を強く蹴りだす「お尻」と「もも裏」の筋肉が最大限の力発揮ができません!

③接地位置が遠い

接地の位置が体より遠く着いてしまうフォームです

誰しも着地は体より前になるものですが、それが前であればあるほどロスが大きくなってしまいます。

接地位置が遠い

見るポイント・判断基準

着地する瞬間の接地位置で判断します。

頭の位置より大幅に前に接地してしまう

この章の冒頭でも少し書きましたが、体に近ければ近いほど良いです!

接地の前に体近くに引き込む技術が重要です!

どんなデメリット

・ブレーキになる

体より前であるほど進行方向と逆に力を加える形になるため、ブレーキになってしまいます。

・接地時間が伸びる

着地してから地面に浮き上がるまでの間を接地時間というのですが、この時間が短いほど、エネルギー効率が良いと言われる

前に接地してしまうと、接地~蹴り出しまでの距離が伸びるのでロス

④上半身が立っている

ランニングは、重心を前に進めていくスポーツのため、体はやや前傾している方が良いのですが、上半身が残ってしまっているフォームの場合があります

見るポイント・判断基準

着地から重心が乗り切る位置で判断します!

後方重心で上半身全体が後傾してしまっている状態のことをいいます。(骨盤後傾とは別)



最初にお伝えした腰の落ちた走りは骨盤の後傾でしたから少し違うという事をご理解ください!

どんなデメリット

頭を前に倒す事で体が前に進むのですが、起きてしまうとスムーズに前に進めません!

また、股関節の動きも制限されて、斜め後ろに強く蹴れず進めません。

⑤脚が流れる

蹴り出しの局面を見ていきます!

次の動作へつなぐために、着地の時、反対足をどれだけ近くに寄せられるかが、ピッチ向上に重要!

足が流れたフォーム

足が流れてしまうと次への動作が遅れてしまいます。

見るポイント・判断基準

フォロースルー時に骨盤前傾。蹴る時はお腹に力が入る事で腰反りを抑えますが、腹筋が抜けてしまっています。


どんなデメリット

フォロースルーの時間の間延びが起きて、ピッチの低下となります。

足が後方にある時間帯が伸びることで、足を前に振り出すことが遅れ、足の回転数(ピッチ)が減ってしまいます。もちろんその状態は、筋力発揮しているわけでは無いので進む距離(ストライド)も伸びていません。

⑥蹴り足が外を向く

人は小指側から着地し、親指側に乗って、蹴り出します。

その蹴り出しで、蹴り足が外を向いてしまう方、多く見られます。

右足が外に向けての蹴りになってしまっている

見るポイント・判断基準

蹴り出し(テイクオフ〜フォロースルー)の動きを後ろから見ていきます

最終域で膝が内を向き、相対的に蹴り足が外を向く

どんなデメリット

蹴る方向が真後ろに向かない

前へ進むスポーツで純粋な後ろへの蹴り出しが推進力をうまく作るポイント。

ですが、蹴る方向があさっての方向を向いていると、もちろんロスとなってしまいます。

まとめ

どれかだけの不良フォームが出ているわけでは無く、あらゆる不良フォームが複合的に引き起こされている場合が多いです!

今回お伝えしたように、判断基準を明確にしたうえでフォームチェックをしていくと自分のフォームが良く分かりますよね!

何となく、「自分は悪いフォーム」という抽象的な考え方から脱却しましょう!

自分がどのフォームでどんなデメリットがあるのか確認したら、今度は、ご自身のフォームに当てはまるフォーム改善の詳細記事を読んで課題を克服していきましょう!

2020年7月22日不良フォームについて!

Posted by k.o.k.i.running