月間100kmメソッド

2019年4月13日

体の機能を活用し、効率よく結果を出すメソッド

月間100kmメソッドとは?

過剰な走行距離を抑えて、体の機能を活用し、効率よく結果を出すメソッドです!

自分の目標に向かって練習を重ね、心身ともに成長できる「 ランニング」は本当に良いスポーツ

ランナーの皆様は、向上心が高く、勤勉で素晴らしい人格者の方が多いのも納得がいきます。

ただ、その一方で勤勉がゆえに、ランナーの多くの方が「走り過ぎ」で、体に怪我を抱えてしまっていたり、結果がでないことを強く責めてしまったりしている方を多くみかけます。

「怪我があるのは当たり前」「タイムを出すためには走行距離を重ねないといけないと思い込んでいる」「時間的に走行距離を増やすことが難しいのでタイムをあげられない」「走行距離が少ないと不安になる」

今、お読みくださっている皆様の中にもそういったお悩みを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

多くの情報媒体で「走行距離を増やしなさい」と言われる中で、 私自身はそうは思いません。

コーチではなく、トレーナーの視点から考えれば、怪我をするほど走り込まなくても、きちんと理論のもと取り組めば、むしろ走り込まない方が結果が出るとも断言できます。

では、その理論とは何なのかを具体的に解説していきます。

誤解されることが多いので最初にお伝えしますが、このメソッドで伝えたいことは、「ランニング練習が必要ない」「月間100km以内しか走ってはいけない」ということではありません。

ランニング練習は絶対必要ですし、無理に100km以内に制限する意味はありません!!

体の機能を活用し、正しく練習を行うこと」が大切です!

➀トレーニングとランニング練習の違い

腰痛予防のヒップリフト
元オリンピアンの坂元直子さんへの体幹強化指導

「ランニング練習で鍛えられる要素」と「トレーニングによって鍛えられる要素」は別だということをご存知でしょうか?

ランニング練習では「全身持久力」「耐久性」といういわば体の強さ(体力)を鍛えられます。

トレーニングでは、「技術」や「体の正しい使い方」というエネルギーロスを減らす方法を体に染み込ませます。・

極端な話、体力が豊富にあっても、エネルギー消費が激しいランニングフォームであれば、その分稼働できる時間は減ります。逆にそれほどの体力が無くてもロスの少ないランニングエコノミーなフォームであれば長時間動けるということです。関節や体に対する負荷も同様で、衝撃をうまく吸収できる体の使い方が分かっていれば、確実に怪我を減らすことができます。

➁トレーニングで鍛えられること

一般ランナーに向けた体の講義
一般ランナーに向けた体の講義

長い距離を走れば、確かに体力は向上しやすいかもしれません。ただ一般ランナーにとっては、それは簡単な選択では無い場合もあります。走行距離が増えれば、それに伴い「怪我のリスク」が増え、ランニング練習に「多くの時間を費やす」必要が出てきます。プロランナーであればこなせる量であったとしても一般ランナーにとってはあらゆる環境面で難しいことも多いことと思います。

もし、怪我や故障をすれば、休む必要が出てきます。故障がある状態でも「体力を高めるために」、と無理に走れば、ランニングは辛いものになってしまい、気持ちも高まりません。色々な考え方もあるでしょうが、根性論では無く正しい方法でランニングを楽しめる環境を作りましょう。

当塾の月間100kmメソッドでは、過度な練習量をこなさなくとも、一般ランナー向けの少ない練習量でも体力を伸ばせられる「ランニング練習方法」、エネルギー消費の少ない「ランニングフォーム・体の使い方」をお伝えしていきます!

➂週2回の練習でも体力は落ちない

それでもランナーが走る練習を減らせない理由の一つに、「少しでも休むと「心肺機能」が衰える(息が上がりやすくなる)」という不安があるのではないでしょうか??

陸上競技のトラック,パフォーマンスアップ

その気持ち、本当によく分かります。実は、私自身も月間100kmを始める前は、かなり走り込んでいた時期があります!(詳細は自己紹介のページで!)その理由は、やはり、「走らないとすぐに心肺機能が低下する気がするから」でした。

ただ、トレーナーとして体のことを学んでいくと、「心肺機能は1週間練習しなくても衰えない」というのが、生理学という学問の中では通説でした。研究家の方が実験し、学会に発表されている事実なのです。

今までの私の「当たり前」が崩れ去った事実でしたが、それをきっかけに練習を見直し、徐々に走行距離を減らし、週2回の練習でも体力が伸びていく体に適応していきました。

事実、それ以降に年々ベストを更新し、ランニングでの怪我・故障も一切無くなりました。

体は超回復といって、きちんと休むことで更に強くなる性質があります。心肺機能の衰えを気にして、毎日体が回復し切らないまま練習を重ねるよりも、週2回というのは大げさですが、研究結果で実証された頻度の中で、きちんと休みを取りつつ練習に励む方がタイムは伸びるのです。

➃スクワットの追求

もう一点は、体の使い方です!冒頭にも「トレーニング」と言いましたが、当塾で基本的に行うのは筋肉量を増やすような「筋トレ」というよりも、体を上手に扱い、ランニングエコノミーを習得するための身のこなしを学習するトレーニングです!

具体的には、スクワットを行います!

ちょっと拍子抜けするかもしれませんね!

ただスクワットの姿勢はランニングの着地姿勢に酷似しており、スクワットをきちんとできるようになれば、ランニングフォームは大きく変わると言っても過言ではありません!

ランニングの着地は腰高フォームで
上ランニング着地・下片脚スクワット

ランニングフォームに酷似しているとはお伝えしましたが、なぜランニングフォームに直接介入するのでは無く、わざわざスクワットを行うか、ですよね。ランニングの動きというのはすごく複雑で走っている最中はフォームの修正に意識を向けることは難しいのです。

ランニングフォームを人に見てもらってアドバイスを受けるも、それを意識した時しか改善できない、フォーム修正の意識のやり方が分からない、なんて方も多いのでは??

普段、猫背の人に「胸を張って走りなさい」なんてのはナンセンスですよね??

ランニングの早い動きの中でフォーム改善を狙うよりも、ゆっくりした動きの中できちんと使いたい筋肉を意識させ、原因改善に向けて反復練習の行えるスクワットの方が改善しやすいのです!

人は無意識にしている動作を繰り返す生き物です。意識して行っているうちは動作の改善はできません。無意識のうちにフォームを改善できるようトレーニングしていきましょう!

その他にも下記要素があります。詳細は今後ブログにて解説していきますのでお楽しみに!

重力と体の特性 6つの曲面 評価 ピリオダイゼーション パフォーマンスピラミッド

2019年4月13日

Posted by k.o.k.i.running